停滞から飛躍へ【5】 寄稿 子育て支援こそ、にぎわいの決め手 大野しんいち
子育て支援が充実している自治体ほど出生率が高い。子どもが多くなれば街は活気に溢れる。にぎわいの決め手は子育て支援にある。
まず小6、やがて中3
子どもの医療費無料化、小学6年生までは普通で、中学3年生までも多くなってきている。小田原も、まず小学6年生まで無料化を実施しなければならない。
給食費負担0をめざして
食育を充実させ、健康な子どもたちを育てる。子育て世代に安心して住んでもらう。給食費の負担も大きな要因だ。負担0円をめざして段階的に実施するべきだ。
兄弟を引裂く保育園入園
待機児童の問題。一人目は何とか保育園には入れた。二人目も同じ保育園へ、と希望するのは当然である。しかし、空きは少なく点数制の高得点者が優先され、入園させることはできなかった。やむなく、離れた保育園に入園させた。
その日から、母親は、これまでよりも1時間早く家を出ている。夫の勤めが遠方で、勤務時間を気にしながら、必死に、送り迎えをしているということだ。このような保育園のハシゴが小田原では起きている。
保育園の行事が重なれば、両親がそろって参加することはできない。子育て支援のはずが親子兄弟の絆を引き裂く結果になっている。
心の通った子育て支援を
基準によって点数をつけ、高得点のものを優先する。一見、公平のようだが、心が通っていない。若い夫婦にとって公平な処置は、兄弟が同じ保育園に通うことである。心が通った子育て支援を行うため、小田原なりの工夫が必要だ。
その日まで頑固に徹する
小田原のことを思うと孫の前でもシカメッツラをしているらしい。にこやかな顔をすればといわれているが、孫の時代の小田原が心配である。それを取り除く責任がある。暫くは、頑固に徹していよう。孫の前で好々爺になれる日が来るまでは。そう決意している。
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