3月に小田原警察署の署長に就任した 上田 雅人さん 市内城山在住 57歳
笑顔に垣間見える正義感
○…「署員はもちろん、地域の方々と協力しながらていねいな仕事をしてほしい」。構えた口調ではなく、自然な言葉で着任あいさつをした。同署の管轄は小田原、箱根、真鶴、湯河原と広い。「歴史と文化、海と山、素晴らしい環境が整う有名な観光都市。国内外から多くの観光客が足を運んでくれる。せっかく来てくれたのだから、犯罪のないよう笑顔で帰ってほしい」と話す。大きな体に、ニコニコと屈託のない笑顔がとても印象的だ。
○…刑事ドラマや映画で多く描かれる県警の捜査一課長などを歴任。一課長当時に注目を集める凄惨な事件があり、記者会見や取材対応などの激務をこなしながら捜査の指揮を執った。「なんとしても検挙しなくてはと踏ん張った」と当時を振返る。「凶悪な事件は”体感治安”が悪くなる。また同じ事件が起きたら…って不安になるでしょ。だから未然に防ぐことが一番だね」と優しく微笑む中にも警察官としての正義感を感じた。
○…幼い頃は活発な少年だった。野球にサッカー…大きな体に合点もいく。「体を動かすのが好きだった。仕事も現場主義かな」と笑う。現在城山の警察官舎に単身赴任中。夫人と息子・娘の4人家族だが、子どもは独立、結婚も決まっている。横浜の家は夫人と愛犬ブルが守る。「ブルももう齢だけど若い頃はやんちゃで…もう、可愛くてね」と満面の笑みで写真を出し見せてくれた。実家にも帰りたいが、中々自分の時間が取れないとか。「今は休みの度に管轄内を散策するのが楽しみ。まず最初に小田原城に行ったよ」と豪快に笑った。
○…「とにかく仲間や同僚に恵まれたからここまでやってこれた」と謙遜する。着任あいさつは常日頃思っていることを話したという。「自戒でもある。あたりまえだけどとても大事な事。真面目にやっていくだけ」。小田原の安全はその大きな双肩にかかっている。
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