小田原版 掲載号:2012年9月29日号

中国人留学生に聞く

小田原の温かさに感動

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翻訳中の「報徳仕法史」を手にする喜さん
翻訳中の「報徳仕法史」を手にする喜さん

 市内南町の報徳博物館(草山昭理事長)に8月から半年間の予定で、中国人留学生が訪れている。同館では毎年研究員生を受け入れており、今回は大連の大学で日本語の講師を務める喜君(き・くん)さん(31)。領土問題の解決の糸口が見えない中、小田原の印象や今後の展望を聞いた。

 日本の企業が200社以上ある大連は、日本に親しみがある都市だという。教え子の多くは日本の企業に就職しており、若者の間では「日本風」と呼ばれるファッションが人気なのだとか。同じく韓国のファッションも流行。「日本風は穏やかな雰囲気、韓国風は鮮やかで個性的」と話す喜さんは「日本風」。洋服を選ぶことが「ストレス解消」と笑う。

 尖閣諸島をめぐり、領土問題に揺れる中での留学。両親や友人から身を案じるメールが届き、はじめて中国でのデモを知った。「日本は何も起きていないから安心して」と伝えたものの、北京の清華大学で予定されていた学会が中止になるなど、心細さを感じたという。

 そんな中、9月16日に行われた報徳二宮神社の神徳景仰祭で、130人の崇敬者を前にスピーチをすることに。「日本の皆さんが嫌な気持ちになるのでは」と心配したが、会場は大きな拍手に包まれた。「声をかけてくださったり、写真を一緒に撮ったり、皆さんの温かさに感動しました」。小田原の印象を「人も環境も穏やかで、リラックスできるまち」と話す。豊かな自然も気に入り、初めて挑戦する稲刈りを楽しみにしているという。

 喜さんは修士論文で二宮尊徳の思想をテーマにしたこともあり、すでに中国で出版されている現代版報徳全書の一部を中国語に翻訳した。現在、全書の3冊目である「報徳仕法史」の翻訳に取り組んでいる。「江戸時代の言葉や農業の用語が多く難しい。『俵』など、量を表す言葉に苦労した」と話す。留学中には茶道や華道、日本料理なども学びながら「日本語のレベルを上げたい」と意気込みを語った。
 

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