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「オール扇町」で経済循環 弁当・惣菜店がオープン

公開:2012年11月10日

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 扇町商工振興会(岩瀬勇人会長)が運営する弁当・惣菜販売のコミュニティーショップ「まいど扇町」が9月25日に開店した。地域の資源活用と雇用創出、消費を一商店街内で行う「地域循環型経済社会」を目指す。

 「まいど扇町」(扇町2の30の16)は食堂の跡地に開店。郊外への大型商業施設出店により、閉店する店舗が増えるなか、地域商店街の継続と活性化を目指し、市産業政策課と商工会議所との協働で1年前から具体化を検討してきた。

 午前11時半のオープンに合わせ、店頭には1日60食限定、1食500円の手作り弁当や総菜が所せましと並ぶ。冷凍食品や保存料等は一切使わず、商店街内の店舗から集めた材料で手作り。レシピは料理自慢の主婦たちと振興会のメンバーで考案、毎日食べても飽きの来ない「おふくろの味」を提供している。
 
コミュニティの場へ

 ある日の店頭、昼時になると町内の住民はもちろん、店先に車を止めて弁当を買い求める人や、近くの工事現場で働く人など、客足が絶えることがない。小さな子どもを連れて買い物に来た町内の主婦は「作り手と買い手、双方の顔が見えるので安心でき、よく買いに来る。知らない人とも言葉を交わしたりすることで、人の輪が増えた」と話す。店頭に立つスタッフの天谷由佳さんは「扇町内に住む友人の誘いで働き始めた。この店がお年寄りの憩いの場になっているように感じる。『おいしかったよ』という声を聞くととても嬉しい」と笑顔をうかべた。

 商店街振興会と青年会が3年前に合併したことが「まいど扇町」開店の実現への大きな転機となった。弁当は宅配サービスも受付けているが、まだ軌道に乗る前の段階。配達は往復1時間の距離を目安にしているという。「店をコミュニティの場として活用していきたい。商店街には建築業やクリーニング店など、様々な店がある。今後は、ごみ処理や日用品の買い物など、身近な困りごとにも対応し、すべてのサービスを提供したい」と岩瀬会長は話す。また料理教室やコンテストなどの開催で、子どもや若い主婦などの参加も呼びかけたい考えだ。

 問合せはまいど扇町【電話】0465・20・3969。
 

店長の本田さん(右)とスタッフの美濃島さん。用意した弁当は毎日ほぼ売り切れる
店長の本田さん(右)とスタッフの美濃島さん。用意した弁当は毎日ほぼ売り切れる

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