減量に秘策 回収増で「紙ごみ」分別強化 モデル地区で成果
年々減少し続けていた小田原市のごみの総量が、昨年度増加に転じた。ペットボトルやプラスチック容器などが順調に「資源ごみ」として分別される一方「紙 ごみ」、特に「その他紙」がまだまだ「燃せるごみ」に混入しているのが要因の一つのようだ。そこで小田原市は分別の促進を狙い、紙ごみの毎週回収を試験的 に導入、現在、結果を検証している。
小田原市のごみの総量は2011年度、7万5832トンで対前年0・4%(309トン)増だった。そのうち「燃せるごみ」が5万4134トンで413トン増加している。
ペットボトルやプラスチック容器は、リサイクルの意識が定着、収集量が着実に増加している。
一方、同じ資源ごみの「紙・布類」は、古紙や段ボールなどに加え、05年度から新たに「その他紙」も回収。レシートや紙コップなど、これまで「燃せるごみ」に混入していたごみを資源として回収することで、ごみの減量に拍車をかけようとした。しかし初年度の05年度こそ、前年比1割増の1万5268トンを回収したが、これをピークに年々減少。11年度は分別開始後最低の1万2678トンまで減少した。
1月まで試験回収結果◎なら全市へ
市環境政策課は「景気の低迷に伴う新聞購読者の減少やチラシやパンフレットの折込、製造の減少」を回収量減少の要因の一つにあげるが、ごみの総量が増えていることから、分別が徹底されていないこともその他紙減少の理由に挙げる。
そこで紙ごみの回収を増やすことで、燃せるごみに混入されるごみをより多く分別回収しようと10月から一部のモデル地区で「紙ごみ」の収集を現在の月2回(隔週)から月4回(毎週)に増加。紙ごみの回収を委託している小田原市古紙リサイクル事業組合との協力で、分別の変化を見ている。
毎週回収を始めた10月は目立った変化はなかったが、11月には、モデル地区以外で前年対比減少が続く「紙ごみ」の回収量が、モデル4地区では増加。特に「紙ごみ」の中の「その他紙」は約5割、「布類」が約4割増加するなど一定の成果が見られた。
環境政策課では、1月までモデル地区で毎週回収を実施。回収量が一定量確保できるようならば、4月以降、全市的に回収の回数を増やしていきたい、としている。
※年末年始のお知らせ
久野の環境事業センターへの持込みは、28日までが通常通り午前8時20分から11時半と午後1時から4時。30・31日は午後3時まで。新年は4日から通常受け入れ。
問合せは同センター【電話】0465・34・7325。
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