新制度影響、公立で欠員も 相洋高は受験者1000人増
昨年までの前期・後期選抜が一本化され、共通選抜で行われた公立高校入試が終わった。受験の機会が1回に絞られた今回は、県全体で募集定員の枠が拡大されたこともあり、県内で定員割れする学校が22校あった。県西地区の全日制課程では足柄高校(普通科)、小田原総合ビジネス高校(総合ビジネス科)、西湘高校(理数コース)で定員割れした。
県は全日制への進学率向上のため、昨年に比べ1000人ほど募集定員の枠を拡大。足柄高校も昨年より41人増の318人だったことが定員割れにつながった一因とみられている。西湘高校の理数コースは39人の定員に対して33人が出願。欠員が生じたため、同コースを第1希望としている受験生全員と第2希望の上位者を合格とした。
基礎・基本知識の把握から、思考力・判断力・表現力などを確認する内容へと変わった今回の入試。全日制の私立高校の志願倍率は、昨年の3・70倍(集計校49校)に対し4・94倍(40校)と大幅に上がっていることから、併願の増加が考えられる。地元の相洋高校では一般入試で昨年に比べて1000人ほど増え、2515人が受験。県内でもトップクラスの受験者数だった。
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