これからも息長く 小田原市長 加藤憲一
この2年間、以前より小田原とご縁のあった釜石市、多賀城市、そして相馬市や南相馬市などへの支援に、市民の皆さんと一緒に取り組んできました。救援物資の収集や搬送、義援金の募集、市民ボランティアや職員の継続的派遣、様々なレベルでの交流による支援など、思い起こせば実に多岐にわたる活動が、精力的かつ継続的に行われました。被災地の一日でも早い復興と、何より、大きな犠牲と深い心の傷に苦しむ被災地の皆さんが少しでも元気になればと、市民と職員の別なく、実に多くの人たちがエネルギーを注ぎ続けました。私たちの活動が、その目的に照らしてどの程度役に立ったかは分かりませんが、間違いなく言えることは、被災地への支援活動が、実は私たち「支援する側」にとって極めて貴重なものをもたらし、思い起こさせてくれたということです。命を支えあい励ましあう絆の有難み、生き抜くために必要な逞しさと優しさ、そして地域という関係性の大切さ…。復興は、まだ緒に就いたばかり。月日が流れても、癒えることのない被災地の皆さんの痛みにこれからも寄り添いながら、震災がもたらしてくれた尊い絆を通じて、私たちはこれからもお互いを励ましあっていきたいものです。