神社が贈る 平成結婚式 祝福に包まれ1組目が挙式
報徳二宮神社で3月9日、「平成結婚宣言」初の挙式が執り行われた。平成結婚宣言は、経済的な理由で結婚式を行わない県西部の平成生まれのカップルに、同神社が神前挙式をプレゼントするというもの。秦野市在住のりゅうじさん(24)とみなみさん(23)が栄えある1組目に選ばれた。
最初は「写真だけ」にしようと考えていた2人。両親や兄弟、親戚たちの祝福に包まれ、りゅうじさんは「こんなに喜んでもらえて、本当に嬉しい」と笑顔を浮かべた。みなみさんの父親の国雄さんは「新郎の家族はとても素敵な人たち。新たな家族として親交を深められる機会になった」と喜んだ。
式を終え、草山明久宮司は「2人の心の拠り所の一つとして、お祝いごとのご報告はもちろん、困ったときなどは気軽に立ち寄ってもらえたら」と祝辞を述べた。2人は今後、りゅうじさんの地元、愛媛県で新生活をスタートする。秦野出身のみなみさんは「大好きな地元での大切な思い出になりました。毎年、お正月には初詣に来たいと思います」と語った。