風しん患者 昨年を早くも越す 成人男性に集中
全国で大流行している風しん。小田原保健福祉事務所管内でも、今年に入ってすでに5件の感染例が報告されている。昨年1年間の管内の総数(4人)をわずか3カ月で越すペースで推移しており、例年流行する春先から初夏に向け、感染拡大も懸念される。
風しんは、風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症。2011年の国の調査では20〜40代の男性の15%、女性の4%が風しんへの抗体を持っていない事が判明している。小田原の感染例でも5人中4人が30〜50代の男性と、患者の年齢・性別に偏りがみられる。
風しんは基本的に数日で自然治癒する疾患だが、まれに脳炎を併発するケースもある。また妊娠初期の女性が感染すると心疾患、難聴などの先天性風しん症候群を持った子どもが生まれることがあり注意が必要だ。予防にはワクチンが効果的で、小田原医師会は「妊娠を考えている夫婦の夫へ接種を奨める」と話している。
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