古傘に込めた供養の想い 城前寺で傘焼法要
曽我十郎・五郎兄弟の命日にあたる5月28日、市内曽我谷津の城前寺で傘焼法要が行われた。
日本三大仇討の一つとして知られる「曽我物語」。法要は、父の仇を討つ際に傘を燃やし、松明にしたという故事にちなみ、古傘を燃やして兄弟の霊を慰めるというもの。
当日は施餓鬼(せがき)法要の後、十郎役の菅沼智希ちゃんと五郎役の橋本武(たける)ちゃん、虎御前(とらごぜん)役の神保美葵(みつき)ちゃんをはじめ、城前寺保育園の年長園児たちが稚児に扮し登場、法要に華を添えた。
傘焼法要では、墓前に積まれた古傘に智希ちゃんと武ちゃんが火をつけると、傘は一瞬にして燃え上がり、天に向かい勢いよく火柱をつくった。