駆け抜ける筋肉オヤジ
照りつける太陽、ほとばしる汗、踊る筋肉―。早朝の城山陸上競技場を男たちが駆抜け、汗を流している。
走っているのは40歳前後の普通なら「オジサン」と呼ばれる人たち。しかし、筋骨隆々で、丹精な顔立ちのランナーが集う。
彼らは市内の総合格闘技ジム「roots(ルーツ)」に所属する面々。総合格闘家、土屋大喜選手(29)の、トレーニングの付添として6月頃から続けており、今では自営や消防士など10人近くが一緒に走り込みをしている。同ジムの代表を務める佐藤ルミナさんも「なぜか若い子たちを差し置いて、おじさんたちがとっても元気がいい」と笑いながら首を傾げる。練習中には「アル中更生プログラムだな」などと笑い声が飛び交い、終始和やかな雰囲気だ。
トレーナーは同ジムに通い、スポーツリーダーの資格を持つ青木隆司さん(41)。走るだけでなく、体幹の強化など本格的なトレーニングも行う。「この歳で日に日に成長しているのが凄い」と絶賛。本日7月27日(土)に試合の土屋選手は「勝つのは当たり前。魅せる試合でみんなに恩返しがしたい」と闘志を燃やした。