神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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小田原箱根商工会議所の会頭に選任された 鈴木悌介(ていすけ)さん (株)鈴廣蒲鉾本店代表取締役 58歳

公開:2013年11月16日

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未来示す新たなものさし

 ○…副会頭職を経て小田原・箱根の商工業界のかじ取りを任された。人口減少、超高齢化など今まで経験したことのない社会へと進んでゆく現代、商業者は、価値基準の変換が必要と説く。「かつては『ミニ東京化』することに価値があったが、今は、歴史や自然、土地・場所に根付いた文化など地域ならではの暮らし方にこそ魅力があり、それらを見せていくことに価値を見出していく時代」と話す。価値観の違いを「ものさし」に例え、「お金のものさし」から「いのちのものさし」への転換を強調した。

 ○…目の前にある小田原市の課題は、商工業界の活性化の成否にリンクする。とりわけ駅前再開発・地下街・ホールの「3大案件」の進捗は、商業者にも影響が大きいだけに注意を払う。「(3大案件は)商業者の中でも合意形成がとれているわけではない。計画の見直しも含め、行政には働きかけていきたい」と是々非々の姿勢を鮮明にする。

 ○…穏やかな笑みをたたえた話ぶりは実に歯切れが良い。時に厳しく、時に優しい言葉の中に、常に包含されるのは経済人としての自負。特に再生可能エネルギーの推進については、「経済人として発言していく」と鼻息が荒い。今月には『エネルギーから経済を考える』と題した著書を上梓、「脱原発」を標榜する。「経済界は要原発だが、それがいわゆる『お金のものさし』。『いのちのものさし』で考えれば「脱原発」の結論になる。どこかで腹をくくらないと。代替案は出てくるし、地域が自立していくのにエネルギーは面白い挑戦」と現状を経済人としてチャンスと捉えている。

 ○…「何でも嫌々やらずに楽しんでやろう」と常に心がけている。「80歳まで生きるとして一生は70万800時間。大変と思っても楽しいと思っても1時間は同じ1時間。だったら楽しんでやらないと」。そんな心がけが、新しい尺度となり、新しいものの見方を生んでいるのかもしれない。
 

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