小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2013年11月23日
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金メダルを手に微笑む森君
スポーツプラザ報徳に通う森一馬君（17）が10月にマレーシアで行われた水泳の国際大会「アジアユースパラ競技大会」に出場し、４×１００ｍ自由形リレーで金メダルを獲得した。
森君は生まれつき足に障害を抱え、普段は松葉杖を使用している。小学校３年の時に水泳を始め、高校１年の時に日本身体障がい者水泳連盟の育成選手に選出されている。
当初リレーでの出場予定はなかったが、急遽アンカーに抜擢されての出場だった。森君はとても緊張していたが、第３泳者までがトップで繋いでくれた。まわりが見えないほど夢中で泳ぎ、タッチし顔を上げると前泳者３人が「１位だぞ」と集まってきた。「今までで１番うれしい瞬間だった」と振り返る。
森君は個人種目でも４００ｍ自由形で自己ベストを更新し３位に入ったがメダルはなし。障害者水泳は障害の度合いによりクラスが細分化されており、２カ国以上から選手の出場がないクラスはメダルが授与されない。１００ｍの自由形・平泳ぎ・背泳ぎにも出場したが記録は振るわず。メダルなしでの帰国になるところ、リレーの出場が決まった。リレーのメンバーは以前から合宿で互いに顔見知りで「（森君を）手ぶらで帰らせるわけにはいかない。取るなら金」と一致団結し、目標通り頂点を獲った。
森君は「来年夏のジャパンパラリンピックは育成選手のため出場権はすでにあるが、標準記録を突破し正々堂々と出場したい」と闘志を燃やし、帰国した日から練習に励んでいる。
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