相洋高柔道部 県制し、夢の武道館 込山君と二見君が全国へ
相洋高校柔道部(菅原信明顧問)の込山龍哉君と二見省吾君(ともに2年)が、1月の全国高校柔道選手権大会県予選で、73kg級、90kg級をそれぞれ制した。2人はともに初優勝。3月に行われる、日本武道館での全国大会に出場する。
国体予選で県王者となった込山君は第1シードで登場。他校からマークされ「勝たなければいけないと気持ちばかり先走っていた」。緊張で身体が動かず、準決勝では過呼吸と手足がつるアクシデントに見舞われた。それでも「気持ちで負けなかった」(菅原顧問)の言葉通り、気力で相手をねじ伏せ、貫録勝ち。決勝でも「まずは楽しもう」と切り替え、「この日一番の柔道」で相手への指導を3つ引き出し、優勢勝ちを収めた。
「結果は良かったが納得はいかない」と反省の色を見せる込山君。「全国では自分の柔道をしっかりやりたい」。全国制覇に向け、ストイックに前を向いた。
一方、昨春に手首を痛め、約4カ月間練習もままならなかった二見君は「自分にあえてプレッシャーをかけて臨んだ」。秋に練習を再開して以降、精力的に稽古に励み、身体も一回り大きくなった。自信をつけ「今、柔道が楽しい」と話す。
準々決勝からは「気持ちが乗ってきた」とキレのある技を繰り出した。決勝も強豪桐蔭学園の選手に対し開始15秒で浮き落しを仕掛け、一本。オール一本で鮮やかに優勝をさらった。「全国だけを考えてきた。まず勝ててホッとした」。悔しさをバネに掴んだ武道館の切符に、笑顔を見せた。
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