鰤(ぶり)の次は鮪(まぐろ)!? 早川で大物釣果情報続々
小田原漁港が沸き立っている。数十年前に鰤で賑わった小田原で、キハダマグロが続々揚がり全国各地から釣り師が訪れている。
もともと相模湾内でキハダマグロは確認されていた。しかし、ここ5、6年で30kgを超える大物が続々と揚がっている。釣り方は餌釣りのコマセ釣りか、ナブラ(餌となるイワシなどの小魚が水面で跳ねて沸き立って見える状態)を探し、15cm超の疑似餌を投げ込むルアー釣り。今年は70kg超のキハダマグロだけでなく、100kg超のクロマグロも揚がっているという。遊漁船・隠徳(いんとく)丸の隠岐満俊船長は「相模湾はマグロの餌となるイワシの餌が多い。魚が跳ねるのは日本一では。温暖化の影響か、潮の影響か、条件が揃ったのだろう」と推測する。しかし神奈川県水産試験場担当者によると「ここ100年で海水温度は1度しか上昇していない」という。
近年、湾内で起こった変化の一つは4基投入された浮き漁礁(ぎょしょう)だ。カツオやマグロが集まるよう2010年から12年に投入されたもので、直径1m、高さ7・5mの円筒状で表層に浮かべ、海底にアンカーで固定してある。試験場担当者は「理由の一つだろう」と話すが、推測の域を出ない。
隠徳丸には大阪や福井、岐阜などからもマグロを求めて釣り師が訪れているという。シーズンは6月から11月まで。