料理振る舞い長寿を祝う 70歳の卒業生が華を添え
崎村調理師専門学校(崎村俊裕校長)の学生が9月11日に福祉施設を訪問、入居者に料理を振る舞った。
敬老の日にちなみ、隣接する有料老人ホーム「ジョイアス城山」に毎年料理を届けている同校。当日、66人の学生は早朝から調理に取りかかり、栗や大根を使った煮物、汁物をはじめ、デザートのシフォンケーキ、アイスクリームをつくり、利用者に提供した。
また同校1期生で寿司屋を営む紅林秋男さん (70)は利用者の目の前で寿司を握り、振る舞った。
調理中にはシャリの代わりにおからを使って、握り方を練習した修業時代の裏話を織り交ぜながら、学生に握り方のコツや、玉子焼きの上手な焼き方をていねいにレクチャーした。
同校の遠藤颯(そう)さんは「未熟ながらも一生懸命つくった料理を『おいしい、おいしい』と食べてもらえてうれしかった」と振り返り、紅林さんは「毎年この日が楽しみ。来年もぜひこの場所で寿司を握りたい」と笑顔で語った。