認知症に理解を求めるランニングイベント「RUN伴(ランとも)+おだわら」(川井悠司実行委員長)が11月12日、風祭の鈴廣かまぼこの里駐車場でゴールテープを切った。
認知症の人が安心して暮らせる地域づくりをPRする「RUN伴+小田原」は、小田原市認知症高齢者グループホーム連絡会を中心とする22の介護施設関係者や認知症の人、支援者らが参加。11月11日の介護の日をはさんだ3日間、オレンジ色のTシャツに身を包んだランナー115人が、市内約45Kmを緑の襷で繋いだ。
初日の10日には、3年前から日本縦断のRUN伴を行っている、NPO法人認知症フレンドシップクラブの徳田雄人さんが応援に駆けつけ、伴走した。鴨宮エリアを走った徳田さんは「認知症の人が安心して暮らすには、顔が見える関係づくりが大切。今後、地域に根差したイベントになれば」とエールを送った。
ランが行われた3日間は、雨に見舞われた時間帯もあったが、連日沿道で声援を送る人の姿が見られた。川井さんは「この3日間、想像を超えた感動があった。地域、行政がつながってこそ、認知症を支えていけると再認識した。待ちの姿勢ではなく、自分たちから社会に働きかけていきたい」と振り返った。今回の手ごたえを糧に、来年も実行したい考えだ。