記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 12月13日0:00更新
震災後から続く、相馬・南相馬と小田原の縁を、長く取材している。先週末、愛車のハンドルを握り、一路福島へ。原発に近いまちでは、津波による瓦礫の分別が始まったばかりの場所もある。直視しなければならない現実に、平静ではいられない。9月に全線開通した国道6号線沿いを走る。目に入るのは側道への進入を阻むゲートの数々。ゲートは、帰還困難区域と避難指示解除準備区域では、高さも頑強さも大きく異なり、低いゲートはひょいと越えることもできそうに思える。
見てきたものを伝えることしか、できない。だが福島の人の現状を、どれほど正確に伝えることができるのだろうと、足を運ぶたびに悩む。それでも、ひと気なく立ち並ぶ家々に小田原を重ねると、パソコンに向かわずにはいられない。(ゆ)