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1月に開催される朗読劇『ハッピーバースデー』チャリティ公演の実行委員長を務める 和田 重宏さん 市内城山在住 69歳

公開:2014年12月20日

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笑顔で説く「大人の責任」

 ○…2013年度、全国の小学生のいじめ認知件数は約12万件、児童虐待も初めて7万件を突破。子どもにとって家庭も学校も緊張を強いられる生きにくい時代。だからこそ親子で観てほしい、そんな思いで、朗読劇『ハッピーバースデー』の実行委員長を引き受けた。「いつの時代も被害者は子ども。子どもを大切にする社会を作るのが我々大人の責任。朗読劇をきっかけに、そのことを親たちに気づいてほしいし、敏感になる社会になってほしい」。苦しむ子どもたちの現状を、いつもの笑顔で訴える。

 ○…『ハッピーバースデー』は「子どもが大人に読ませたい課題図書」としてベストセラーになっている。母親の言葉の暴力に苦しみ、声が出なくなった主人公が、祖父母や自然の営みに触れ、自分を取り戻していく。そんな主人公の心の変遷は、自身の若い頃や自ら顧問を務める寄宿生活塾『はじめ塾』の子どもたちに通ずるものがあるという。「自分を大切に思ってくれる人は世界のどこかに必ずいる。だからアンテナを高く張って」と今に苦しむ子どもたちにエールを送る。「出会いは理屈を超える」と。

 ○…教員として、塾長として、教育の現場で子どもたちと、保護者と、教員と接して半世紀近くが経つ。「人間に興味があったから」と理由はあっさりしたもの。「でも今の子は異性にすら興味ないんだから」と困ったように笑う。時代と共に鈍化した感情を、子どもたちに取り戻させる作業も自らの使命と自覚する。

 ○…朗読劇開催まで1カ月。協賛金集めやチケット販売など、実行委員長としてまだまだやるべき仕事は多いが、焦りを感じさせない笑顔と元気な声が、周りを自然と安心させる。多くの個人・団体が関わる朗読劇。今回できた多くのつながりが「今後も続くといいんだけどなぁ」と現代の社会が失いつつある横のつながりの復活に思いを馳せる。それが今を生きる「大人の責任」と知っているから。

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