小田原市と韓国・済州(チェジュ)島の子どもたちがスポーツを通じて交流するイベントが2月28日、市内各会場で開催された。これは小田原・済州友好交流協会(原義明会長)の主催で2010年に始まったもので、今回で5回目。交互にそれぞれの国を行き来して行われており、当初はサッカーによる交流のみだったが、昨年からバドミントンも加わり、規模は拡大している。
サッカーは17人来日し、下府中小学校で小田原選抜U-12(22人)と試合を行った。対戦した韓国チームのキャプテン、チェジョンミン君(小6)は「来日は初めて。富士山も眺めたが、景色が美しい。日本の選手との実力を比べる機会で楽しみ」と来日を心待ちにしていた。試合は両者実力が拮抗し、1点を争う好ゲームとなった。
一方、小田原アリーナではバドミントンの親善試合が行われた。済州道の選抜チーム7人が来日し、小田原選抜チームと汗を流した。中には韓国代表の選手もおり、世界の技術を間近で体感する貴重な機会となった。
キムヒョンギュ君(中3)は試合後、「日本に来て試合中のマナーや心遣いが学べた。またぜひ小田原に来たい」と笑みを浮かべ、鈴木海斗君(酒匂中3年)も「(韓国チームの)ショットの威力がすごかった。昨年済州島に行った時よりも点が取れたし、フェイントのかけ方も勉強になった」と話した。
原会長は「昨年からはバドミントンも競技に加わり、今後、さらに他のスポーツにも発展していければいいと思う」と振り返った。