小田原市議会は3月2日、補正予算案等の議案の採決を行った。補正予算案は、旧片浦中学校を地域コミュニティの拠点として活用するための改修工事請負費を削除する修正案で、可決した。
地域コミュニティ推進事業は、地域住民が互いに支えあい豊かな地域社会づくりのため、地域別に計画を作り、この計画を市が支援していくというもの。
片浦地区では、まちづくり委員会が中心となり、廃校となった旧片浦中学校の校舎を利用し、地元の活性化につながる活用方策を検討、継続的な管理運営の仕組みなどを模索してきた。
補正予算案では、地元で利用促進が進んでいる片浦みかんやレモンの加工場や倉庫として校舎内を改修、加工や集出荷を地域ビジネスとして事業化できるよう提案。改修工事費用など600万円を計上していた。
しかし、総務常任委員会では「施設整備後の維持管理費や事業の採算性などを考慮した全体の事業計画が示されていない」、「校舎全体の今後の活用の方向性が示された段階で、工場の必要性などを議論するべき」などの反対意見が多数を占め、事業費を削除した予算案で採決、可決された。
なお3月議会は現在、予算特別委員会の常任委員会がスタートしている。5・6日の総務常任委員会に続き、週明けの9日(月)・10日(火)に厚生文教常任委員会、11日(水)・12日(木)に建設経済常任委員会が開かれる。採決は24日(火)。