維持か伐採か、住民の意見を踏まえ今後の方針が検討されている城山3丁目の桜。市道に植栽された桜の管理については、住民から新たなアイデアもあがる。
伐採中止を求め、一部住民の声をまとめた地元の瀬戸ひふ美さん(31)は2月18日、市みどり公園課に「街路樹の管理は市の負担も大きいと思う。行政と地域住民での”協働管理”も有効なのでは」と提案した。
協働管理することで、住民の目を年間通して桜に向け、異常の早期発見につなげる。また、自宅前に桜がある住民だけが担っていた花びらや落葉の清掃などを周辺住民も協力し、負担を軽減できればというものだ。
市内の街路樹は、みどり公園課が管理、週1回の定期巡回で様子を確認しているのみだが、公園については住民も積極的に管理に参加している場所がある。
異常の早期発見、住民交流にも
市内成田の成田公園では、毎月第2・4火曜日の朝9時から約1時間、周辺住民がゴミ拾いや掃きそうじで汗を流す。3月10日も8人が参加し、パンジーの枯れた部分を摘み取った。
公園のある東成田自治会は、3年前に市の『身近な公園プロデュース事業』に登録。住民が管理に参加することで清掃用具や花の苗を市から提供される。活動メンバーは約20人。深瀬征四郎さん(75)は「美観維持に加え、住民の交流にもつながっている」と話す。活動日以外でもゴミを拾う人がいる。守屋良正さん(79)は「遊具破損や枝が折れていることに気づき、早い段階で市へ報告できる」とメリットも口にする。
城山3丁目の自宅前に桜がある女性は「そうじが大変なので手伝ってもらえるとうれしい」と話しており、「きめ細かな管理の方法を探っていきたい」(瀬戸さん)という。自治会にとっては参考となりそうだ。