曽我小学校区の通学路の一部が見直され、3月16日から利用が開始された。新たに指定された通学路は県道72号線(松田国府津線)沿いの上曽我バス停付近で約200mにおよぶ区間。一部道幅を拡張し、約30mの歩道を新設したほか、グリーンベルト(みなし歩道)やガードレールも設置され安全面にも配慮されている。
1967年まで通学路として利用されていた県道72号線。当時、児童の死亡事故が発生して以降、裏道を通るルートに変更されたが未舗装の部分もあり、悪天候時には足元がぬかるむことや人目に触れづらいことなどの理由で自治会、学校関係者から「通学路を県道側に戻してほしい」という要望があがっていた。だが、部分的に歩道が未整備だったことや予算の都合上、これまで実現しなかった。
しかし、3年前に京都で起きた児童の列に車が突っ込むという悲惨な事故を受け、市が市内全域で通学路の緊急合同点検を実施。この結果を受け、ようやく同地区の県道沿いの歩道整備に向けた動きが進み始め、ついに約50年越しの住民らの思いが実った。
3月16日の登校時には自治会、学校関係者らが児童約25人を見守った。曽我小学校の三橋雅幸校長は「地元の方の協力で願いが叶った。今までの通学路は道が細く、暗かったことも心配されてきたので、新通学路で安全に通学してほしい」と期待を寄せた。