ACLを含めて公式戦3連敗中と元気のない鹿島アントラーズとの一戦。アウェーにも関わらず、湘南サポーターの大声援を背に受けながらも、早々に先制を許してしまう。その後も鹿島の堅守の前に、走力やスピードを活かした「湘南スタイル」は沈黙。見せ場のないまま前半を折り返す。
それでも、「90分間足をとめない」という基本姿勢を貫いた湘南は、54分にPKのチャンスを獲得。これを前節に引き続き遠藤がしっかりと決めて試合を振り出しに戻すと、主導権は鹿島に握られながらも随所にらしさを見せ始める。
終盤に大槻に代わってピッチに入り、Jリーグデビューした19歳のブラジリアンが大仕事をやってのける。91分、遠藤が右サイドから送ったクロスボールにアリソンがヘッドで合わせ、湘南サポーターの眼前で劇的逆転ゴールを奪取した。
これが決勝点となり、J1復帰後初勝利。試合後に曺(チョウ)監督が語ったように、この勝利が選手をプレッシャーから解放させるものになったかどうか。次節はホームに仙台を迎える。
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