まもなく開花シーズンを迎える城山3丁目の桜。今後もその景観を楽しむため、一部住民からは行政との協働管理が提案されている。
市内の街路樹は行政が管理。市道に植栽された3丁目の桜についても、市みどり公園課が週に1回定期巡回で訪れ、異常をチェックする。3本がすでに伐採された今回のケースは、倒木の危険性があるとして計画。市との協働管理を提案する地元の瀬戸ひふ美さん(31)は3月14日、第1区自治会の役員会で「住民も携わることで危険回避につながるのでは」と語った。
樹木医「誰でも健康把握できる」
協働管理をする上での住民の役割は2つ。1つ目は、樹木の点検だ。樹木医の冨田改さん(69)によると、「簡単なレクチャーを受ければ、誰でも桜が元気か否かはある程度把握できる」という。簡易的なチェック表をつくり、定期的に住民が観察。異常があるときには行政へ報告する流れだ。
2つ目は、花びらや落葉の清掃。これまでは、家の前に桜がある住民のみが清掃を担ってきた。「ピーク時には45リットルのゴミ袋が2日でいっぱい」(女性)など、地域の共有財産でありながらも負担は偏っていた。瀬戸さんは「私たち近隣住民の協力に加え、学校のボランティア清掃、自治会や子ども会の行事として組み込めないか」と具体案を示す。
一括管理するみどり公園課は「地元の方が気にかけてくれるのはありがたい。点検や清掃で関わってもらえると、異常の早期発見にもつながる」と話す。自治会長の飯田晁巨さん(74)は「自治会でも何ができるか話したい」としている。