小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年3月28日
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市内久野のおだわら諏訪の原公園を、2006年の開園当初から公園スタッフとして支えてきた神野(こうの)忠弘さんと荻野宗雄さん(ともに70)。4月から管理会社が変わることを機に、その役目にピリオドを打つ。
サラリーマンだった2人はリタイア後、「なにか地域に貢献したい」と今の仕事を始めた。当時は多目的広場周辺に草木が生い茂り、案内看板もなく、まさにゼロからのスタート。荻野さんは趣味の木工細工の腕前を活用して廃材で看板作り、神野さんは夏の暑い日でも広大な敷地の草刈りをこなした。今では年間約12万人が来場する同園。その礎をつくり上げた。
公園の成長を見守った2人は退職を前に「やるべきことはやった。これからも誰もが安心して遊べる公園であってほしいな」とその声はどこか誇らしげだった。