音楽を通じて人間の支え合いを描いた映画『MARCHING(マーチング)〜明日へ〜』の上映会が4月29日(水・祝)、小田原市民会館大ホールで行われる。上映会を前に3月16日、中田新一監督が加藤憲一市長を表敬訪問した。
これまで全国の映画館など30カ所を巡り、上映されてきた同作品。加藤市長は「音楽が持つ力、音楽の素晴らしさが映画を通して伝われば。上映会を楽しみにしています」とコメントした。
上映会は午後2時から4時30分まで。映画上映前には、酒匂中学校吹奏学部による演奏会や中田監督の舞台あいさつなども行われる。チケットは前売り・当日券ともに千円。ハルネ小田原、大村楽器などで販売中。
映画通じ復興支援
この作品は当初、吹奏楽発祥の地である横浜市と、福島県いわき市の2つの港町にあるマーチングバンドにスポットをあて、「音楽に没頭する青春」をテーマに2009年に企画。しかし、2011年3月に東日本大震災が発生し、一旦制作活動を打ち切っていた。中田監督は「一度はこの映画の制作自体を諦めていたが、逆に映画で何かできないかと、完成していた脚本を書き直した」と当時を振り返る。
同作品では、「One for all、All for one」をテーマに、マーチングバンドがつなぐ、2つの港町の若者たちの友情と挑戦が描かれている。中田監督は「震災を風化させないために全国各地で上映を行ってきた。小田原の方にも作品を通じ、何か感じてもらえれば」と来場を呼びかけた。なお、売上げの一部は被災地のブラスバンドなどに寄付される。
『ドン松五郎の生活』などの代表作品を持つ中田監督。「小田原も映画化したい素材がある。今後、機会があればぜひ」と笑顔で語った。チケットなどに関する問合せは、おだわら子どもプロジェクト【電話】0465・66・2888。
読者プレゼント
4月29日の上映会に本紙読者5組10人を招待。はがきに住所、氏名、年齢を記入の上、〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「上映会」係まで(4月15日(水)必着)。