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待たれる調査結果 拡大恐れる地元農家

社会

公開:2015年5月16日

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新芽が枯れた枝を覆うケースもある
新芽が枯れた枝を覆うケースもある

 曽我梅林の梅農家の一部で、小田原の名産「十郎」の枝が枯れる問題。

 県農業技術センターでは現在、同地区の枯れ枝を採取して調査を行い、枝に含まれる菌から病名の特定と原因究明に全力をあげている。結果の判明時期は未定だが、同センターによると現時点では灰星(はいほし)病の可能性を疑っているようだ。

 灰星病とは、カビの一種である新種のモニリア属菌による病害で、花や枝が菌で侵されると激しく枯れる症状を起こすのが特徴。雨や風により感染が広まる可能性が高く、地域の農家が一体となり対策しなければ根本的解決には至らない。

 だが、県の公式発表がない現段階では、農家により被害に対して温度差があるのが実情。JAかながわ西湘も現時点では具体的な農薬散布の指示は出せず、周辺農家にチラシやポスターなどを通じ対策を周知するほか、被害の拡大を防ぐため、枯れた枝を剪定して園外へ持ち出すよう呼びかけている。市農政課も全国各地の状況を把握するため、「全国梅サミット協議会」に加盟する市町に聴き取り調査を行うなど、にわかに騒がしくなってきた。

 そんな中、先代から上曽我で梅農家を営む星野和夫さん(68)は独自に被害状況を調べ、一昨年から近隣農家に注意を呼びかけてきた。「以前より周辺の農家も危機感を持ち、徐々に対策を取り始めている」と話す一方、成長した葉や枝に覆われ、被害が目につきにくい枝も見られることから、新たな形で被害がさらに拡大することも危惧する。星野さんは「早く具体策を立てないと来年以降の収穫に影響が出かねない」と話し、今後も被害撲滅に全力を注いでいく。

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