神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

迷惑駐輪一掃へ官民タッグ ダイヤ街商店街で活動

経済

公開:2015年6月27日

  • X
  • LINE
  • hatena

 朝7時半。店舗に横付けされたトラックから荷卸しを急ぐ人たち。その横を通勤・通学者が足早に通り過ぎていく。ダイヤ街商店街の「いつもの朝」の光景だ。

 その商店街の入口すぐの商業テナントビル「アプリ」と「エポ」の前。これまで通勤・通学で駅を利用する人たちが、開店前から停めていた自転車が一掃されていた。店舗前では、商店会の役員と市職員が停めようとする人に啓発チラシを配り、協力を求めていた。

緑化「台無し」に部課横断で協力

 ダイヤ街商店街は、小田原駅東口すぐの「錦通り商店街」の中ほどからスクランブル交差点を繋ぐように伸びる約170mの商店街。昨年4月から、中心市街地に「にぎわい」と「やすらぎ」を創造する年「街なか緑化事業」のモデル地区として植栽や花壇、ベンチなどを設置。商店街に「憩いの場所」が整備された。

 緑化がすすみ、憩いの場が出来たことで、改めて浮き彫りとなった課題が迷惑駐輪。特にエポ、アプリの前は「ベンチに座りたくても座れないなど(迷惑駐輪が)緑化事業を台無しにしていた」と商店街の小林鐵夫会長は当時を振り返る。

 小林会長は商店会の役員で朝の見回りを提案。すると都市廊政策に関わる市職員も交代で見回りに参加した。緑化事業に携わる7部署の職員が、部・課を横断して協力、啓発用チラシを作成、配布するなど、商店主らと一緒に店舗の前に立った。小林会長は「部・課の違う市職員が協力してくれるとは思わなかった」と手放しで喜んだ。

 都市廊政策は「もてなしの道路空間づくり」「魅力ある商店街づくり」「住みよい居住空間づくり」の3本を柱に、中心市街地の活性化を目指すもの。街なか緑化は3か年のモデル事業で、ダイヤ街から錦通り、お堀端通りと範囲を広げていく。ダイヤ街の成否が今後の事業推進に影響を与えるだけに、市側も精力的に協力。部・課を越えた対応に、ある職員は「画期的。今後の様々な事業への取り組みにも活かせるのでは」と目を輝かせた。

モラルに訴え啓発活動継続

 啓発が始まってから目に見えて迷惑駐輪は減少。「取締まりはできないので、あくまでお願い」(市職員)の対応だが、6月に入ると朝9時前の駐輪はほぼ0になった。それでも「他店と値段を比較して戻って来るから」と言い残し、そのまま新幹線の改札を抜けていく女性もいた。モラルに訴える啓発活動は、しばらく続ける必要がありそうだ。

 またダイヤ街から一掃された迷惑駐輪車の一部は、錦通りに移動している。緑化の推進は今後、迷惑駐輪対策と並行した対応が必要となる。

 小田原駅東口のダイヤ街商店街で、買い物利用以外の迷惑駐輪を一掃しようという動きが続いている。当初、商店会役員が交代で行っていた啓発活動は現在、市役所職員も協力している。官・民一丸となった取り組みを追った。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

5度の荒行を成満

5度の荒行を成満

法船寺の下津住職

3月23日

新坂下トンネル工事を見学

新坂下トンネル工事を見学

市内の児童らが参加

3月23日

山焼きで景観維持

山焼きで景観維持

仙石原すすき草原

3月23日

ラグビー公式戦無料招待

ラグビー公式戦無料招待

城山競技場で3月31日

3月23日

小田原の声楽家 西由起子さんが企画

星野富弘 花の詩画展 開催記念コンサート 3月27日三の丸ホール

小田原の声楽家 西由起子さんが企画

3月23日

クリニック併設 安心の住まい

クリニック併設 安心の住まい

23日・24日 試食付き見学会

3月23日

あっとほーむデスク

  • 3月23日0:00更新

  • 3月16日0:00更新

  • 3月2日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook