新しく公益社団法人 小田原薬剤師会の会長に就任した 加藤 孝さん 市内堀之内在住 59歳
縁の下の力持ち
○…会員数322人の小田原薬剤師会は、小田原市、南足柄市、足柄上郡・下郡の2市8町を管轄する。執行役員として13年。これまで会計や副会長を歴任し、4人の会長を支えてきた。「先頭を切って邁進するタイプではなく、どちらかというと裏でコツコツというタイプ」と自己分析。理事らの互選で会長となった瞬間も「俺でいいの」と、率直に感じたという。
○…185cm、100kg。その迫力ある風貌とは裏腹に「人前に出るのは苦手」と口にするが、西湘高校では演劇部に所属していた。「からかうつもりで遊びに行った演劇部だったが、いつの間にかハマっていった」と当時を振り返る。文化祭では『竹取物語』で、かぐや姫に求婚する大納言大伴御行を演じ、大学進学後も仲間と共にシェイクスピアの『から騒ぎ』を市民会館で披露した。学生時代の意外な一面を照れくさそうに笑って話すその顔からは、人の良さが溢れ出る。
○…ゴルフに釣り、料理、車と息抜きの趣味は多岐に渡り、人生を謳歌する。特に車は筋金入り。これまで乗り替えてきた15台は、いずれも大きなサイズの車種ばかり。”デカい車にデカい体”を押し込み、ゆっくりドライブを楽しむのが加藤スタイル。週に一度の手入れも欠かさない。「洗車オタク」と自らを称するほどだ。
○…公開講座や献血活動など、市民と接する場も積極的に提供。さらに、災害時の防災備蓄薬のシステム構築や抗がん剤調製のために必要な無菌調剤室の設置など、地域医療の充実につながる新事業にも力を入れていく。「薬剤師は医師からの処方箋に従うだけではなく、年齢、性別、病歴などから、その処方箋に間違いがないか、患者さんに合っているのかをチェックするのも大切な仕事」。誰もが適切な医療を受け、健康被害を防ぐためにも新体制のもと、会員一丸となり地域医療を支える。還暦を目前に控えた今、新たな幕が上がった。
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