2019年のラグビーワールドカップ(=以下「W杯」)日本開催を受け、日本代表の練習拠点となる城山陸上競技場の改修に関する市民説明会が8月30日に開催された。
説明会には一般市民のほか、同競技場を使用する中学・高校の体育連盟関係者、近隣市町の陸上協会関係者らも出席したが、改修や工事期間、利用方法などについて異論が続出。市の説明不足が露呈した。
説明会では、競技場の改修箇所やW杯後の20年東京五輪を見据えた活用方法などが示された。市企画政策課によると、日本代表の合宿は17年4月から始まり、毎月1週間〜10日程度の練習を行う予定。代表側は専用利用を希望しており、合宿中に他の団体は利用できないという。
利用者の声はどこに 開催白紙の可能性も
日本代表の練習は概ね公開される。選手と市民の交流の場を設けることで、ラグビーの認知度拡大に加え、市では観光や経済の振興にもつなげたい考えだ。
説明会で市側は工期についての明言を避けたが、これに競技場を利用する現場側から、疑問の声が上がった。学校や大会のスケジュールに影響が出るからだ。 同競技場の年間利用スケジュールは、中学総体や新人戦、交流戦などの恒例行事をベースに関係団体が集まり調整会議で決定するが、「28年度中」という工事期間以外に詳細が示されなかったことに、「予定が組めない」「説明不足」と怒りをあらわにした。
質疑応答では、改修費用に関する質問もあがった。改修には日本ラグビー協会と県からの補助はなく、現状見込めるのはスポーツ振興くじ(tоtо)の助成金のみだ。市はヒルトン小田原の特別基金約5億円と今年12月に入る同施設の売却益約9億円の計14億円で新たな基金を設立し、その一部を改修費用の補てんに使いたい考えだ。
日本開催白紙の可能性も
一部報道では、W杯の日本開催自体が危ぶまれる。メーン会場の新国立競技場を使えない場合に減収分の補てんを確約できない時は、開催国を南アフリカに移す可能性があるというもの。この場合、城山陸上競技場の改修自体も意味を持たなくなる恐れがあるが、説明会ではこの点に触れていない。現在行われている実施設計が終わり次第確定する改修費用は、早ければ来年の年明けには確定し、27年度3月議会の補正予算か、28年度の当初予算に盛り込まれる予定だ。
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