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「壱岐と小田原をつなぐ講演会」の講師を務める 濱田 和政さん 市内浜町在住 64歳

公開:2015年9月12日

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耳庵を今に伝える語り部

 ○…財団法人の解散で土地・建物が市に寄贈された松永記念館。利活用のための職員募集で採用された。29歳の時だった。以来35年間。定年退職後に再任用され、一度も異動することなく記念館と共に歩んだ半生。実業家であり茶人として知られる松永を語る上で、欠かせない人物の一人となった。本日の秋葉山量覚院での講演会では「数寄者(すきしゃ)・松永耳庵(安左ヱ門)の小田原における庭造り・建物づくり」について語る予定。「ずっと見ているから」理解できたことなどを話すつもりだ。

 ○…実家は浜町で、祖父の代から続く建築板金の会社だった。若い頃は自らも3代目として腕を振るった。飾り金具なども手掛けており、市内の山車や神輿には、今でも職人当時の仕事の証が残っている。腰を痛めて続けられなくなり、応募したのが記念館の仕事だった。そういう意味では松永は命の恩人でもある。

 ○…小田原の”祭り好き”の一人でもある。20歳の頃から小田原囃子の笛や太鼓を続けており、今年の小田原ちょうちん夏祭りでも笛を吹いた。小田原祭囃子連絡協議会の発起人であり、地元でお囃子会を立ち上げてもいる。今では他地区の子どもたちの指導もする。子どもたちの晴れ舞台のため、時には厳しく指導にあたる。「つい口うるさく言ってしまう。でもそうしないと上手くならないから」とキッパリ。厳しい親父の顔を覗かせた。

 ○…来年1月で65歳を迎え、3月で再任用期間も終了となる。「最後の年に、松永さんの生誕140年記念展ができたのはうれしい巡り合わせ」と感慨もひとしおの様子。今後については「趣味を持ち合わせないので、今のうちに探さないと」と苦笑い。しかし「35年いたからこそ会えた人、聞けた話など、書物には載っていないエピソード」を財産として持つだけに、松永の人柄を伝える語り部として、まだまだ活躍の舞台はありそうだ。

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