小田原市観光課はこのほど、今夏の市内2カ所の海水浴場における入場者数を発表した。御幸の浜海水浴場は昨年比3・8%増の1万2864人、江之浦海水浴場は10・4%減の4289人、合計すると26人減でほぼ横ばいだった。遊泳期間は7月18日〜8月31日。
市によると、7月16日に西日本に上陸した台風の影響により海開き直後から客足は鈍かった。また、多くの人出が見込まれるお盆休み期間には、8月14日に茅ヶ崎市のえぼし岩周辺でシュモクザメの群れが確認されたことを受け、市内でも遊泳禁止に。それまでの猛暑から一転、8月下旬は気温が30度に届かない日が続いた。
一方、今春の圏央道開通を受けて埼玉や栃木方面から神奈川へのアクセスが向上したこともあり、県外からの両海水浴場に関する問合せが多かったという。
最終的に微減に終わった要因について市は、「もともと地元の利用客が多い海水浴場。台風など天候不順による悪条件が重なったなかでも平年並みだったのは、市外、県外からも多くの人が訪れた結果ではないか」と分析していた。
県内の海水浴場では、平塚市で3万3775人と昨年から32・4%減。一方、家族客を取り込もうと海上アスレチックを設置した逗子市では17・8%増の23万7200人だった。