小田原城北工業高校2年の鈴木姫七さんが、明日10月11日(日)からカリフォルニアで開催される「ISA(世界サーフィン連盟)世界ジュニアサーフィンチャンピオンシップ」に日本代表として出場する。
昨年、国内アマチュアサーフィン界のチャンピオンの座を射止め、代表入り。今年5月には、初の海外遠征となるニカラグアで行われた「ISAワールドサーフィンゲームズ」に出場した。世界中から選抜されたトップサーファーにより競われる、サーフィンのオリンピックとも称される大会。年齢制限はなく、波高が3mを超すコンディションの中健闘するも、「力が凄く、慣れていなくてなかなか乗りこなせない波」に苦戦し、25位に留まった。
今大会は18歳以下と16歳以下の部に別れる。「同世代の子たちがどんなサーフィンをするのか見られるのが楽しみ」と気負いはない鈴木さん。久しぶりの世界戦を前に、「みんなが応援してくれているのがひしひしと伝わる。良い意味でのプレッシャーを力に変えたい。目指すは表彰台」とリベンジに燃える。
五輪競技に向けて
現在、鈴木さんは国内の大会では連勝街道をひた走る。全日本級別サーフィン選手権大会(5月・愛知)、ジュニアオープンサーフィン選手権大会(6月・静岡)、全日本サーフィン選手権大会(8月・千葉)の、NSA(日本サーフィン連盟)主催大会すべてで優勝。NSAガールズ部門のポイントランキングで断トツの首位、8月にはトライアルに合格しプロの資格を取得した。
東京五輪の追加種目として国際オリンピック委員会(IOC)への提案が決定したサーフィン。鈴木さんもテレビや新聞などメディアから取材を受け、友達と遊ぶ時間はおろか「休む時間もない」ほど多忙な毎日。「(オリンピック競技種目として決まったら)出場できるようアピールしたい。もっとメジャーな競技になったらうれしい」と期待を寄せる。
再び世界へ
小学生の時に両親に連れられサーフィンを始めた。メキメキと頭角を現している弟の仁君(酒匂中3年)も含め、サーフィン一家で育つ。放課後には海へ、週末は試合に遠征。「いつも支えてくれる家族やスポンサー、ローカル(地域のサーフィン仲間)のおかげ。本当に感謝している。結果で恩返しができれば」。想いを胸に、再び世界へ旅立つ。