高波恐れず人命救助消防長から感謝状
酒匂川河口の沖合で起きた懸命の救出劇は、海岸で夫のサーフィンを眺めていた妻・賀子(よしこ)さんの悲鳴にも似た叫び声からはじまった。
賀子さんの呼びかけに気づき、一度海から上がった丈さんが目にした光景は、波打ち際から50m以上離れた沖合で必死に助けを求める子どもの姿だった。7月12日の午後3時半、台風11号の影響で3mを超える高波。「あの日の波は、さすがに怖かった。一人でもやっとの状態で、子どもを救えるのか」と、サーフィン歴11年の経験を持ってしても緊張が走った。
高波をかき分け、沖へと漕ぎ出した。うねる波に悪戦苦闘しながらも溺れていた11歳の少年を引き上げ、サーフボードに乗せた。「死にたくなかった。助けに来てくれてありがとう」と、絞り出した言葉に優しく対応するも、「まだ助かった訳じゃない。気を張っていこう」と、少年を鼓舞した。
少年をサーフボードの上に乗せ、片手で懸命に漕ぎながらも、「とにかく足がついたら海岸に向かって走れ」と何度もアドバイス。一番危険な波打ち際では、波間のタイミングを計り、「今だ」といわんばかりに、少年の背を押すと、アドバイス通り、海岸に駆け上がった。その際にサーフボードは真っ二つに。救助の過酷さを物語るが、「本当に無事でよかった」と笑顔を見せた。
女子高生プロ 連覇で女王に4大会制覇も達成
小田原城北工業高校2年の鈴木姫七さんが、10月に宮崎で行われた全日本サーフィングランドチャンピオンゲームスで昨年に続き優勝した。
3日前に日本代表として遠征していたカリフォルニアから帰国したばかりで、時差ボケが残り体調が万全でないまま挑んだ大会。4人で戦い、上位2人が勝ち上がるトーナメント形式で行われ、初戦こそ1位で勝ち抜けるも、「以後決勝まで2位通過でフラストレーションが溜っていた」。いつも試合前に、1時間は波の状況をチェックしつつ集中力を高めているというが、今回は体力を回復しようと仮眠をとった。
決勝では立て続けに高得点を叩き出し、大差をつけ女王の貫録を見せつけての優勝だった。
これにより、日本サーフィン連盟主催の主要4大会全てで優勝という快挙を達成し、2年連続で年間ランキングトップの座を射止めた。鈴木さんは「トレーニングに引っ張ってくれる父や、忙しくても手抜きなく、栄養たっぷりのご飯を作ってくれる母、応援してくれるみんなのおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。
8月にトライアルに合格し、来年からは本格的にプロとしての活動が始まる。「昨年より猛特訓してプロの大会でもずば抜けての勝利を掴みたい」と闘志を燃やしトレーニングに励んでいる。
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