語り継ぐ戦争の記憶 ―シリーズ 終戦70年㊴―

社会

掲載号:2015年11月21日号

  • LINE
  • hatena

 終戦70年を迎える今年、小田原に残る戦争の記憶を、人・もの・場所を介してシリーズで綴る。第39 回は、広島で原子爆弾に被爆した経験をもつ清水啓(はじめ)さん。

 夏の強い日差しが照りつけていた1945年8月6日の朝。中学2年生だった清水さんは、広島県尾長町(現・広島市東区)の自宅から海田町へ国鉄で向かっていた。

 海田市駅で電車を降り、学徒動員として荷役作業を行う陸軍工場へ歩いていた途中のこと。上空を飛ぶ一機の飛行機から、物体がふらふらとゆっくり降下してくるのを目にした。「何か落ちてきたなあ」と友人と話していた次の瞬間、辺り一面がカメラのフラッシュのような強烈な閃光に包まれた――。

 世界で初めて投下された原子爆弾。幸いにも爆心地から東方へ約7Km離れた海田町では窓ガラスが割れた程度だった。工場に着くと「今日は帰るように」とだけ指示された。駅に戻っても電車は不通。状況が分からぬまま、徒歩で自宅を目指した。

 道中、市街地から逃げてくる大勢の人とすれ違った。「衣服が焼け焦げ、顔が判別できないひどい火傷を負った人たちばかり。あちこちから水を求めるうめき声が聞こえ、力尽きて倒れた人もゴロゴロ転がっていた」と、目にした凄惨な光景を淡々と語る。「平和な時代ならともかく、あっちで爆弾、こっちで爆弾という戦争の真っただ中。遺体こそ見ないようにしていたけれど、恐怖や驚きなど特別な感情はなかった」という。

 市中心部への侵入は兵隊が禁止していたが、家があることを説明して通してもらった。だが、行く手を阻む燃え盛る炎。迂回して山道を歩き、昼ごろ家にたどり着くと、屋根や壁が吹き飛ばされ、かろうじて柱だけが残る無残な姿に。家の前で立ちすくんでいるところを近所の人に誘われ、被害のなかった建設中の市営住宅へ向かった。

 家族の生死も分からず一人過ごした夜。まだ14歳の少年ながら「不安や寂しさはなかった。戦争は命だけでなく、あらゆる感情をも奪ってしまう」。父は顔や腕に大火傷を負っていたが、家族は皆無事。だが、爆心地近くに学徒動員として派遣されていた多くの級友が若い命を落とした。

暑中お見舞い申し上げます

地元発着バスツアー

秋のオススメ 星空観賞やSL体験!

https://www.sugizaki-highwaybus.com/tourtype

湘南ステーションビル株式会社

ラスカは茅ヶ崎・平塚・小田原・熱海で営業しています

http://www.lusca.co.jp/

不動産でお悩みの方へ

不動産の専門家が適切なアドバイスをさせていただきます。安心して相談下さい。

http://www.shonan-con.org/

小田原市社会福祉協議会

すべての人が安心して暮らせるまちづくりを理念に、様々福祉課題取り組みます。

http://www.odawarashakyou.or.jp/

税理士法人 押田会計事務所

企業の継続的な発展と、お客様一人ひとりの将来への安心をトータルにサポート

https://www.oshidakaikei-tms.or.jp/

小田原ドライビングスクール

普通車・二輪だけじゃない、運転免許取るなら当校へ!ドローンスクールも新規開校

http://odawara-ds.com/

小田原の味・和菓子菜の花

よい水と素材にこだわり、つくりたての味―。帰省みやげやご贈答用にも。

http://www.nanohana.co.jp/

<PR>

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

県西の「あったかグルメ」紹介

県西の「あったかグルメ」紹介 社会

県・観光DMOがリーフ作成

1月18日号

36年ぶりの雄姿

36年ぶりの雄姿 文化

小田原城本丸広場ではしご乗り

1月18日号

寄木細工でおもてなし

寄木細工でおもてなし 文化

新幹線改札口に案内版

1月18日号

元日本代表とサッカー体験

元日本代表とサッカー体験 スポーツ

2月2日 小学生向けイベント

1月18日号

晴れ姿に「嬉しくも寂しくも」

晴れ姿に「嬉しくも寂しくも」 社会

支援センターの成人式

1月18日号

寄付

寄付 社会

1月18日号

報徳楽校の11期生募集

報徳楽校の11期生募集 社会

小学生対象 4月〜12月

1月18日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月2日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 6月2日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月18日号

お問い合わせ

外部リンク