小田原版 掲載号:2015年11月21日号
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”かまぼこ”を未来へつなぐ 本気なのは店主だけじゃない

社会

委員会には市内外の人が参加
委員会には市内外の人が参加
 1115(永久3)年11月15日、平安時代の祝宴を伝えた書物に「かまぼこ」が初めて記載されて以来、今年で900年。小田原が誇る地場産業を未来へつなげていこうと、市内が動き出している。

 「かまぼこの日」に合わせ、市内の小中学校ではかまぼこを盛り込んだメニューが給食に登場した。郷土の文化を大切にしようと、10年前からの取り組みだ。

 現在13社が加盟する小田原蒲鉾協同組合によると、地元のかまぼこや竹輪などの製造量は、20年前の8200トンから昨年は6700トンにまで減った。

 現状打開に向け、かまぼこ店が密集する本町から浜町にかけた”かまぼこ通り”では、昨年6月に活性化委員会を発足させた。約60人から成り、月1回、喧々諤々の議論を交わす。かまぼこ店「鱗吉(うろこき)」の田代守孝委員長(40)は、「街全体に元気がなくなっていると感じていた。活気を取り戻すには、かまぼこ通りの復活が欠かせない」と語る。

 夏祭りや回遊促進のためのマップ作成、景観整備、空き家活用など事業は多岐に渡り、10月の「世界一長い板かまぼこづくり」はギネス記録にも認定された。当日は約2000人が通りに訪れ、住民も「こんなに人が来たのは記憶にない」と驚きを見せた。

 行政も支援を強化。市経済部の長谷川孝春部長(57)は、「風情があって市内でも類のないストリート。観光客が訪れて経済的にも潤うよう応援していきたい」と前向きだ。来年度からは、市内各地の案内看板に「かまぼこ通り」を明記し、回遊性を高めていく。

小学生が商品開発

 未来を担う子どもたちも、歴史をつなごうと動く。三の丸小学校4年1組の総合学習のテーマは、「かまぼこの魅力を伝える」。市況を学び、商品開発に挑戦する。9月に活性化委員会の会合に足を運び、協力を求めた。田代委員長は「販売に向け子どもたちが本気だった。応えなきゃ」と、授業に出向き「ターゲットを決めて。原価と売価も」とアドバイス。こちらも本気だ。

 市場調査のため、児童たちはグループごとに分かれてアンケートを実施。回答を参考に、今月17日には6種類を試作した。かまぼこピザトーストを作った栗田優生(ゆい)さんは「買う人によって好みが分かれるかも」、磯辺揚げチームの杉山美唯さんは「売るには改良が必要」と口にし、真剣勝負はまだまだ続く。

 完成後は、各店やハルネ、桜まつりなどで並ぶ可能性も。渡辺健介君は「かまぼこが好きなのでずっと食べていく。多くの人に食べてほしい」と、小田原名物の発展を願う。

商品開発に挑む小学生たち
商品開発に挑む小学生たち

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