小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年1月9日
エリアトップへ
開発競争が激化するものづくりの世界。だからこそ、試作品の製作に求められるのが「短納期」だ。
鋳造により主に自動車部品の試作品を手掛ける(株)コイワイ(小岩井豊己社長)。他に先駆けて2007年から3Dプリンターの技術を取り入れ、納期短縮、多品種少量生産という国内外メーカーの要望を実現した。その技術を買われ、国が推進する産業用3Dプリンター装置の開発にも参画している。
現在は、人工衛星のスラスター(推進装置)部分=写真=を、経済産業省の委託事業(サポイン)としてJAXAらと共同開発中。切削が難しいというチタン合金にも、同社が培った技術が活きる。近い将来、小田原から宇宙に飛び立つ日が来るかもしれない――。