日本政策金融公庫が発行する冊子に、栄町の「(株)旧三福不動産」が掲載された。
特徴的で、7年以内に創業した全国各地の企業を紹介する「起こす!50”地域を起こす創業企業”」で、同社は県内で唯一の選出。創業の経緯や、今後の事業展開、創業者のインタビューなどが冊子にまとめられている。
同社は中華料理屋だった空き店舗を自分たちで改装し、シェアスペースを作った。その後、シャッター街を活性化しようと2014年9月に設立。現在、空き店舗や空き家の仲介にとどまらず、古民家の特性を生かしたリノベーションや、空き店舗入居者のためのホームページ作成など、開業後のサポートまで、地域活性化に資する取り組みを行っている。
選考にあたり、県内に5つある公庫それぞれが企業を推薦し精査。地域社会の問題を解決し活性化を促進する空き店舗対策と、起業家を増やしていく同社の取り組みが最も高く評価された。旧三福共同代表の山居是文さん(37)は「これまでの活動が評価され、うれしい。今後も着実に歩みを進めていきたい」と話している。
冊子は公庫各支店で無料配布されており、ホームページ(https://www.jfc.go.jp/n/finance/sougyou/jireisyuu/)にも掲載されている。