小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年2月6日
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歌舞伎俳優の12代目市川團十郎さんが亡くなって3年。ゆかりのあった市内本町の外郎(ういろう)博物館では團十郎さんを偲び、舞台衣装を5月初旬まで公開している。
蔵の扉を開けると目に飛び込んでくる鮮やかな水色の舞台衣装=写真=は、生前團十郎さんが着用していたもの。襟に残る汗じみや風合いが、歴史を物語る。
「多くの人にこの着物を見ていただき、團十郎さんのあたたかな人柄やご活躍を思い出してほしいです」と話すのは、ういろう本店の桑島裕二さん。最近では、滑舌のトレーニングで触れる『外郎売の口上』をきっかけに、外郎家の歴史に興味を持った人が来店することもあるという。
博物館はういろう本店の敷地内に併設、店員に声をかけると案内してもらえる。午前10時〜午後5時、無料で見学可能(水・第3木曜休)。問合せは同店【電話】0465・24・0560。