小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2016年2月20日
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現在も市内に住む夢枕氏
小田原白梅ライオンズクラブは２月13日、地域貢献の一環として作家の夢枕獏氏を招いた講演会を市民会館小ホールで開催した。
夢枕氏は小田原で生まれ育ち、風光明媚な土地柄が好きで「ここから離れられない」と現在も市内に居を構える。「東京までの程よい距離感も魅力」と語り、都内での宴席は「新幹線があるからまだ大丈夫」「小田原だからもう帰らないと」と都合に合わせて変えていると話すと、会場から笑いが起こっていた。
かつては山小屋で働いた経験もあるほか、釣りが趣味などアウトドア好きとしても知られる夢枕氏。少年時代に「西遊記」に夢中になり、小説の元になった玄奘三蔵の旅のルートを辿ったエピソードを紹介。３月に原作が映画化される『エヴェレスト 神々の山嶺』についての撮影秘話などもユーモアを交えながら披露した。
講演を聞いた城山在住の田中美代子さん（91）は、「建前論ではない講演内容で、その人間性が伝わってきた。郷土が誇る作家」と感激していた。
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