シンガーソングライターで「商店街スター・アイドルコンテスト」に出場する kyao(キャオ)さん 市内酒匂在住 26歳
さあ、恩返し
○…「神奈川県小田原市から来たキャオです」。各地のライブに登場時、第一声に必ず”小田原”を盛り込む。「地元に支えられたからこそ今がある」。そんな想いが、冒頭のあいさつには込められている。
○…県内商店街の活性化を目的とした3月の『商店街スター・アイドルコンテスト』に、緑一番商店街(栄町)の代表として出場する。「アイドルの要素は1ミリもないんで」と一笑。ピアノの弾き語りで「商店街、さらには小田原の魅力を発信したい」と話し、本番までに故郷をイメージした曲を制作する。軽トラ市をはじめとする市内イベントやライブに出演するほか、FMおだわらで冠番組『kyaoラジ』(毎月第2土曜)を持つなど、地元でも精力的に活動している。
○…歌手になろうと決めたのは2歳のとき。美容室での待ち時間、大好きなセーラームーンの曲を熱唱すると、周囲が「上手だね」と褒めてくれた。以後、卒業文集には”歌手になる”と記し続けた。酒匂中時代は吹奏楽部でバスクラリネットを担当し、マーチングバンドの世界大会やディズニーランドでも演奏。小田原城東高校(現ビジネス高)では、軽音楽部でロックバンドのボーカルを務めた。幼くして抱いた夢は、専門学校・ミューズ音楽院ヴォーカル科を経て現実のものとなる。
○…卒業後、現在のピアノ弾き語りスタイルでデビュー。都内のライブハウスを中心に活動するも収入は安定せず、苦しんだ。そんな時に支えてくれたのが”小田原”だった。友人が食事をご馳走してくれ、知り合いの飲食店では100円で定食が出てきた。「お返しは売れてからでいいよって。ここ1年でやっとできるようになったかな」と頬も緩んだ。
○…今年は47都道府県をまわるツアーを行う。「小田原を全国でPRしてきます」。地域限定など1000枚以上の切手コレクションが、さらに充実しそうだ。
|
|
|
|
|
|