野良猫や保護犬専門のSwingどうぶつ病院の院長を務める 平野 亜矢子さん 市内堀之内在住 33歳

掲載号:2016年3月19日号

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ただ一つの命に尽くす

 ○…国が絶滅危惧種に指定するアマミノクロウサギが、約200羽生息する鹿児島県徳之島。その天敵である野良猫に対し、数を今以上に増やさないとの観点で取り組む保護活動に昨年参加した。「希少種の保護は捕食者を殺処分するのが世界のスタンダード。でも、徳之島では猫と共生する仕組みがあった」。4人の獣医師と不妊手術を施した猫は1週間で640匹。活動に協力的な行政や島民と過ごすなか、獣医師としての役割も改めて実感した。「生まれ育った小田原でも、必要としてくれる人がいるかな」。そんな思いに突き動かされ、開院を決意した。

 ○…大学時代は解剖学研究室に在籍。動物愛護団体から非難の矢面に立たされがちだったこともあり、「動物福祉を敬遠していた」と明かす。だが、獣医師として2年目を迎えた頃、持ち前の好奇心から、「実際にどんな活動をしているのか」と興味を抱き、ある犬猫の保護施設を見学した。そこで見たのは、殺処分寸前で救われた数百頭の犬や猫の里親探しに、休みなしで奔走するスタッフの姿。「偽善でできることではない。犬猫を取り巻く社会にも多くの問題点がある」と衝撃を受け、気持ちが変化した。

 ○…幼稚園の頃に工作教室に通って以来、趣味はずっとモノづくりで、大学進学時には獣医学部が芸術学部か選択に迷ったほど。同じく獣医師の夫との結婚式では、ウェルカムドールとして等身大のカンガルーの人形を作り、大好評だった。「実はこの動物病院の内装もすべて手作り。なかなか進まないんですけど」と話す表情がイキイキと輝く。

 ○…1匹の命を尊び保護活動に励む人たちと過ごし、実験動物の在り方について考えるようになった。「使わないことで獣医師の質が落ちるなら問題だけど、そうではないと思う。『教育のためなら仕方ない』ではなく、違う方法を考えないと」。根本から見直そうと、将来は大学教育に携わることも視野に入れている。

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