幾重にも重ねた絵の具が、無秩序ながら美しさを醸しだす作品に仕上がった。
NPO法人アール・ド・ヴィーヴルのライブペイントが4月3日、ハルネ小田原のうめまる広場で行われた。障がいのある人に自由な創作活動の場を提供している同法人に、今年設立50周年を迎えた小田原北ロータリークラブが協力して実現したイベント。4〜25歳のメンバーが、5m四方の画用紙の上を裸足で踊るように動き、描き上げた=写真上。普段バンドでドラムを演奏している中山彩さんは、表現することが大好き。ワークショップへの参加は4回目で「楽しかった」と力強い笑顔をみせた。
テナントの一つ、海鮮横丁うおくにでは店舗のドアにもペイントが施された。瀬沼杏壽さん、阿部花凛さん、藤原夕里花さんの3人が気持ちよさそうに泳ぐ大きな魚を描いた=写真下。食事をして出てきた利用客は、あっという間にキャンバスに変身したドアに驚いた様子だった。
ハルネの22テナントには、各店舗の雰囲気に合わせたフィギュアや絵画が展示中。またハルネギャラリーには、出品者28人の横顔を紹介するパネルが設置されている。
ワークショップで完成した絵画はうめまる広場のモニター横に飾られ、各店舗の作品と同じく4月30日(土)まで観覧が可能。