地域住民の声によって、市の進めた伐採計画が中止となった”城山3丁目の桜”。1年が経過した今春、道路沿いには再び桜が満開となった。
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市内各地で桜が見ごろを迎えていた4月4日、城山の通りも桜に彩られていた。木々を見上げた女性は、「何十年もこの光景を見てきた。少しさっぱりしたけれど、きれいだね」と頬を緩めた。
昨年1月、街路樹を管理する市が、樹齢を重ねた3丁目の桜15本のうち3本を伐採。ほかの12本も伐採予定だったが、住民たちから中止を求める声があがり、計画は一時凍結となった。 その後、7月に樹木医によって残った12本の精密診断が行われ、11月から12月にかけて、それぞれの木の状態に応じて剪定や切断などの処理が施された。うち2本は追加で伐採となり、現在は10本がかつての形を残している。
市「今後の計画は住民と相談」
周辺住民からは、「花びらや落ち葉の掃きそうじが大変だけれど、開花するとやっぱりきれい。樹木が元気なうちは維持してほしい」といった声が聞かれた。伐採した桜の代替えなどについて、市みどり公園課は「地元住民の方々と相談しながら進めていきたい」と話した。