国際武道連盟清武会主催の空手大会「第119回 春季トーナメント」が3月27日に平塚アリーナで行われ、伊与田道場(市内田島)の皆本丈(じょう)君、飛永(とびなが)彩乃さん、宮川太陽君の3選手が各クラスで優勝した。
小学6年生の部に出場した皆本君は、2回戦と準決勝で身長差10cm以上ある黒帯の長身選手と対戦。突き・膝蹴り・下段回し蹴りのコンビネーションを武器に、臆することなく相手の懐に飛び込むファイトスタイルで前に出た。「ひと回り大きな相手はパワーもすごかった。前に前にという自分の戦い方を信じ向かっていった」と皆本君。4、5年でも優勝しており、大会3連覇で、有終の美を飾った。
飛永さんは中学生女子の部を制した。「(試合中の)アドバイスも耳に入ってきた」と冷静な試合運びに加え、持ち前の柔軟性を活かした打点の高い蹴りで他を圧倒。「週5回の練習と自主トレーニングが結果につながった」と笑顔で大会を振り返った。
空手を始めてわずか半年の宮川君は中学生(中・重量級)の部に出場。得意の膝蹴りが決まり、大舞台での初勝利で波に乗ると、勢いそのままに決勝まで一気に駆け上がった。迎えた決勝でも膝蹴りが冴え、大会初出場で初優勝を手にした。宮川君は「(初の大会は)すごく緊張した。もっと練習を重ね、強くなって全日本チャンピオンになりたい」と目標を語った。
3選手を指導する伊与田康男館長は「空手に情熱を持つ3人が優勝してくれた。道場での稽古以外にも、個々のトレーニングの努力が結果につながった」と喜びを口にした。