関東で一番早い梅の初もぎが5月19日、瑞雲寺(市内上曽我)の梅林で行われた。この日収穫された梅酒用の品種「白加賀」20kgは、JAかながわ西湘成田総合選果場に運ばれた後、京浜方面の市場へサンプルとして出荷された。
小田原市梅研究会の穂坂成雄会長によると、「ここ3年は開花が遅かったが、今年は1月中旬には開花。平年並みに戻った。5月4日、5日の強風で収穫間近の落果があったものの、実のなる頃に霜が降りるといった大きな天候不順もなく発育は順調」と話す。実のサイズは、「大ぶりだった昨年に比べて小さいが、しっかりとしたつき方をしている」と今年の出来を口にした。
この日は、直径36〜39㎜の2Lサイズがサンプルとして収穫された。30年以上梅をもぐ、ベテランの関野和子さんは、「忙しい時期がやってきたわ」と、順調な発育に笑みを浮かべた。
市農政課によると今年の収穫量は、白加賀107t、梅干し用の十郎、南高、杉田で191t、計298tと例年並みを見込んでいる。白加賀の出荷は、22日から本格的に始まり、十郎などの梅干し用の品種が6月末まで順次出荷される予定だ。
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