「長い25日間だったけど、ここにしかない、素敵な作品が出来ました」―。小田原城北工業高校が毎年取り組むパッカー車(ごみ収集車)のペイントが、8月10日に完成した=写真。作業終了直後、あいさつに立ったリーダーの小川友華さん(2年)の目には涙があふれた。
小田原衛生の呼びかけで1993年から始まったパッカー車の製作は、これまでに23台が完成。車本体や使用する絵の具などの材料は小田原衛生が用意し、デザインも同校の生徒に任せている。
製作には1年生14人、2年生17人の計31人の有志が参加。パズルとズー(動物園)を組み合わせた造語「パZOO(ズー)ル」のテーマのもと、車体には22にも及ぶ色とりどりの動物が描かれた。
小川さんはパッカー車製作に憧れて同校に入学し、2年連続でペイントに参加。「納車日が決まっているなか、予定より遅れてぎりぎりまで作業が続き緊張した。自分が手がけた車は愛着もひとしおです」と晴ればれとした表情で語った。
デザインと配色をメーンで担当した佐藤綾さん(2年)は、「パッカー車は『働く車』というイメージがあったので、子ども受けするようなデザインを心がけた。たくさんの人に見てほしいです」と立体化した”作品”を前に感慨深げだった。
車両は10月29日(土)・30日(日)の文化祭で展示後、稼働を始める予定だ。なお歴代のパッカー車は同校のホームページで閲覧できる。
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