「第二金土デッサン会」の代表を務める 横田 逸郎さん 市内鴨宮在住 67歳

掲載号:2016年8月27日号

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第2の青春、謳歌中

 ○…発足当初は文字通り「第二金土」にデッサン会を開いていたという会に入会したのは、定年が機。40年以上の歴史を持つ会はご多分に漏れず高齢化が進んでおり、60歳の”新人”にいきなり幹事役が回ってきて、2年目から代表を任されている。デッサン会は都内からモデルを呼び、1回2時間、月に3回開く。「カルチャー教室ではないので皆真剣」。会員は40人弱だが、高齢化もあり1回の参加は10〜15人。モデル料を考えるともう少し参加が欲しいという。「絵を勉強するチャンスなのでぜひ」と取材は新入会員の勧誘で始まった。ちゃっかりしている。

 ○…生まれは都内。高校、大学では陸上競技に汗を流し、400mハードルで日本選手権に出場した経験を持つ。転職を機に37歳で小田原へ。当時の鴨宮は辺り一面田んぼばかりだったという。「魚屋さんがいっぱいあったねぇ」とそばにいた奥さんと思い出話に花が咲いた。当時は子育てに仕事にと多忙で、絵を描く日々が来るなど想像もできなかった。定年が機とはいえ、趣味に絵を選んだのは母の存在があったからかもしれない。50歳を過ぎてから絵画教室に通っていたという母の姿が、定年後の自分に重なったのではないだろうか。「一生懸命やると日を追って上手くなる。それが楽しい」。そう語る視線は力強く、のめり込んでいる様子が伝わってくる。今ではデッサン会の他に、マロニエで月2回、先生の指導を受けるほどの熱の入れようだ。

 ○…絵は長く続ける趣味として良いという。「だって、運動は体力がいずれ衰える、陶芸などかさばる作品が残るものは大変。その点、絵ならデッサンやクロッキーはいくら書いてもこんなものでしょ」と親指と人差し指で3cmくらいの幅をつくって得意気にほほ笑む。しかしアトリエには絵を描き始めて7年間、「一枚も処分していない」という作品がたまっていた。何とも説得力がない。

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