市内のイベントを記者目線で伝える体験レポート。今回は、春から秋の行楽シーズン中、市内を循環する「小田原宿観光回遊バスうめまる号」に乗ってみた。1周50分の小さな旅へ出発―。
小田原駅東口1番乗り場から出発する「うめまる号」は、500円でバッヂを購入すると、市内14カ所の停留所を自由に乗り降りできるシステム。期間中の土日祝日なら何度乗ってもOK。NPO法人小田原ガイド協会の会員が一人同乗し、ルート上の歴史や風土などさまざまな情報を説明する。記者が乗ったバスのガイド役は安藤栄子さん=写真下。土曜の昼間、相模原から来た親子と片言の日本語を話す外国人男性、そして記者の4人を乗せてバスは滑り出した。
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「国道一号線沿いは電線の地中化で、景観が美しいですね」、「街灯が小田原提灯の形をしています」。安藤さんからは絶えずなめらかな口調で、普段は見過ごしてしまうような情報が次々に繰り出される。
記者以外の3人は一夜城歴史公園で下車。色づきはじめたみかん畑を楽しみつつ、観光客で混雑する小田原漁港を抜け、藤棚観光バス駐車場で2人乗車。さらにかまぼこ通りで地元の人らしき女性が乗ってきた。「痩せたんじゃない?」安藤さんが笑顔で声をかける。お馴染みさんのようだ。
バスはほぼ定刻で駅東口に到着。終点で下車した赤澤さん夫婦は、埼玉からフリー切符の最長距離で小田原を訪れた。「目的なしの気ままな旅。駅の観光案内所でうめまる号を勧めてもらいました」。駅周辺で昼食と散策を楽しんだあと、横浜へ移動するそうだ。
バッヂは、飲食店や土産物店でのサービスや天守閣などの施設割引等の特典付き。上手に活用すれば、自分流の小さな旅を幾通りにもカスタマイズできる。間もなく見ごろを迎える紅葉や、駐車場の少ない城周辺でのイベントなど、期間中めいっぱい活用できそうだ。
読者プレゼント
12月11日まで使える平成28年秋季バッヂを5人にプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢と訪れてみたい小田原市内のスポットを記入し〒250-0042荻窪306タウンニュース社「うめまる号係」へ。
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